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潮騒

2017/5/15

 アパートの部屋のテレビがついに映らなくなった。最初の変調は1カ月ほど前。ニュースを見ていると急に画面が真っ黒になり、しばらくしてから元に戻った◆音声には問題がなく、ラジオを聞いているような感じ。その後は「消えては映る」の繰り返しで、見える時間よりも何も見えない時間が徐々に長くなり、大型連休前にはまったく何も映らなくなった◆高度経済成長の時代に三種の神器といわれた冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビのうち、わが家に最初にやってきたのがテレビだった。筆者が生まれた時にはすでにあり、文字通りテレビと一緒に育った。社会でどんなことが起きているのか、何が流行しているのか。楽しいこと、不思議なこと、全てを教えてくれたのがテレビだった◆しかし、そんな“テレビっ子”も以前ほど熱心にテレビを見ることがなくなった。若者はさらに関心がないようで、必要な情報はスマホから。ゲームや音楽、映像などもスマホで楽しんでいるという◆同じ番組を家族全員が一緒に楽しんでいたのは過去の話。一人一人がスマホとにらめっこをしているのが現代だ。その光景はテレビっ子には少し異様に見えるが、若者にはごく当たり前の光景に違いない。テレビ世代からスマホ世代へ。社会の主役も一気に移っていくのだろう。(浦)
 

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