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潮騒

2017/5/17

 累積赤字が約1億円あった大阪交響楽団(二宮光由楽団長)の借金返済が3月で終わったという。巨額で先の見えない中でもコツコツと経費節減に努め、順調に返済に到達した。というわけではないらしい◆2006年から楽団運営理事会の理事長に、大和ハウス工業の樋口武男会長が就任。同時に、毎年5千万円の支援を受けてきた。それでも10年から4年間で最大1億円の累積赤字を計上。銀行からの借り入れも難しくなり「解散も覚悟の状況だった」◆そこで助けたのは会長で、借金を肩代わりし楽団は同社に返済していくことになった。新規楽団員の採用をやめ、依頼公演数を増やすべく営業を強化。事務局員の給料カットなどで16年3月末までに3800万円を返済できた◆しかしまだ約6千万円ある。会長は寄付を得やすく社会的信用も高まる公益社団法人にすることを急務とし、そのためにも早急な返済を促した。困った楽団は同社の取引企業などを紹介してもらい法人会員の獲得に力を入れるも道半ば◆そして3月、努力し尽くした楽団に会長は5千万円追加支援し、実質借金を帳消しにした。「自分たちでしっかり運営していくようにという会長のメッセージにできるだけ早く応えていきたい」と楽団。公益法人化のめどは来年4月。光が見えてきた。(架)
 

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