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潮騒

2017/9/7

 やられても、やられても立ち上がり、自らを鼓舞して再び立ち向かっていく。プロレスを生きざまに重ね合わせ、ファンが酔いしれる◆プロレス界にショックな出来事が起こった。今月4日、人気レスラーの高山善廣さんが5月に行われたプロレスの試合で負傷し、頸髄(けいずい)完全損傷との診断が公表された。高山さんのブログによると、首から下が動かない状況という。「厳しいリハビリ、怪我(けが)と闘っております」との報告があった◆196センチ、125キロの大柄で「プロレス界の帝王」の異名を持つ。思い起こすのは2002年、総合格闘技での米国選手との試合だ。互いが首を捕まえて殴り合う、壮絶なものだった。敗れたとはいえ、レスラーの矜持(きょうじ)を感じた◆最近、レスラーの試合での大けがが続いているのは気がかり。高山さんは脳梗塞から復活した過去もある。常に危険と背中合わせとはいえ、選手を守るために規制を求める声も出てきた。レスラーは性(さが)として体調、けがの大小に限らず無理をしてでも強行出場する。そうなればブレーキ役としての業界団体の配慮が不可欠であり、一定のルールの必要性を感じる◆ブログには回復を願うファンのメッセージが並び、先輩、盟友が立ち上がり、支援団体「TAKAYAMANIA」が発足した。支援募金も始まったという。(壮)
 

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