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潮騒

2017/9/10

 「夢を持つのに年齢は関係なく、少しの勇気を持てば自分の世界を切り開けることを示すことはできたかな」。引退を表明した女子テニスの伊達公子選手が語った言葉だ◆ウィンブルドンで4強入りした全盛期の26歳で引退し、37歳で現役に復帰。世界を相手に10年近く活躍し、46歳で2度目の引退を迎える。行動と結果に裏打ちされた言葉である◆スケールが違いすぎて恐縮だが、筆者は大学時代にテニス部に所属しており、卒業後もしばらくはテニスをする機会が多かった。競技ではなく、休日の運動として楽しんだだけだが、それでも伊達選手の登場は衝撃的で、ライジングと呼ばれる彼女の打法をまねた。ボールの上がりっぱなをたたくため、展開が早くなり、相手の余裕を奪う。一方で、自分もボールの着地点を予測して早く打点に入らなければならず、長時間続けるには強い脚力と体力が必要になる◆土台となる脚力もなく、付け焼き刃の見よう見まねでできるほど、甘い戦略ではないことが身にしみた。世界で戦うにはいったいどれほどの土台が必要だったのか。空白の10年を埋めるトレーニングの苛酷さは◆夢を持つのに年齢は関係ない。確かにそう思わせてくれた。後は自分次第だ。夢の実現のための土台はできているか、なければ今からつくる覚悟はあるか。(芽)
 

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