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潮騒

2017/11/5

 1週間前の激しい雨の降る土曜日。傘を持ちながら、緑の冊子を開く何人かの人とすれ違った◆レトロビルから建築中の現場まで、大阪を代表する建物を見学できる「生きた建築ミュージアムフェスティバル大阪」(イケフェス大阪)の参加者で、冊子はガイドブックだ。2日間で101件のプログラムを実施する日本最大級の建築イベントだが、実行委員会形式で手弁当のボランティアが支えている◆金閣寺や平等院など歴史的建造物になれば学校でも習うが、いい建物は造られた時からいい。古くから残る建築物も大事だが、新しい建物も評価していかなければ都市は活性化しない。次世代を担う子どもたちにもぜひ見てほしい。実行委員長を務める大阪府立大の橋爪紳也教授の思いだ◆私は三つの古い建物を見学しただけだが、いずれもオーナーの思い入れが強く、その一端に触れるだけでも大雨の中をうろうろしたかいがあった◆大阪には新旧の魅力的な建物が集積し、現在も生まれていることを、地元住民でも知らない人は少なくない。近過ぎて存在が当たり前になっている建物も、中に入れば新しい発見がある。建物が持つ物語を知ればさらに興味が増し、まちへの愛着が湧いてくる。イケフェス大阪の参加者が増え、大阪を好きになる人が増えてくれればと思う。(芽)
 

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