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潮騒

2017/11/7

 「津波防災の日」「世界津波の日」の5日、大阪市内で実施された津波対応訓練の一部をのぞかせてもらった。絶好の行楽日和にもかかわらず、積極的に訓練に参加された地元住民が多数。潜在的な危機と向き合って、備える人々の姿勢を目の当たりにした◆津波防災の日は、東日本大震災(2011年)の大惨事を受け、同年、総合的・効果的な津波対策推進を図る法律の制定に伴い定められた◆11月5日は、1854(嘉永7)年に安政南海地震が発生した日。津波が和歌山県を襲った際、収穫後の稲に火を放ち、暗い中、逃げ遅れた人々を高台まで誘導して多くの人命を救った「稲むらの火」の逸話で知られる◆世界津波の日は、2015年の第3回国連防災世界会議開催後に日本が提案、同年の国連総会で指定された。津波の脅威について認識を高め、早期警報や情報共有、災害への備え−などが世界共通の課題となっている◆地域の「津波避難ビル」など3階以上の建物へ逃げ込む認識は高まっているが、避難後にも課題が山積。今回の訓練でも、いつ地上に降りられるか分からない状況下で、1人が確保できるスペースや食事、トイレの件などについて指摘、熱心に意見交換された。課題の抽出も訓練の役割。大きな収穫として今後の備えの一助となることを願いたい。(佐)
 

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