トップコラム連載・特集    

  トップ > コラム > 潮騒


   

潮騒

2018/1/1

 この時季らしい寒さに身が引き締まり、新しい年が明けた。年越しカウントダウンの喧騒(けんそう)が一段落して、つかの間の静寂が街を包む。今年にかける思いはそれぞれ違うが、誰もが良い年であってほしいと願う。大阪の街の寝覚めはいかがか◆今年、議論が深まりそうなテーマの一つが憲法改正。安倍晋三首相が宿願とする懸案事項だ。施行から70年が経過する現行憲法は、多様化する社会の中で見直しと堅持の間で揺れ動いてきた。安倍首相は2020年を一つのヤマ場と捉えており、逆算すると議論は活発化しそうな様相にある◆自民党の憲法改正推進本部は、昨年暮れに改憲を目指す4項目の論点をまとめた。焦点の9条に関しては、戦力不保持の第2項はそのままに自衛隊を明記する加憲案と、2項を削除して自衛隊の目的や性格を明確にする案を両論併記している◆二度と戦争を起こさないための平和憲法と位置付けて育ってきた筆者のような世代にとって、9条の論点をそのまま受け入れるのは抵抗感があるかもしれない。とはいっても、議論には真正面から向き合うべきだ◆賛否が分かれるのは従前の論戦からしても明白だが、“寝た子を起こすな”では済まない議論でもあり、現在の日本の姿を見つめ直す機会にもなる。年の初めにこそ思いを巡らしてほしい。(※)
※券の刀が旧
 

<< コラムトップに戻る



  トップ > コラム > 潮騒
本ページ内に掲載の記事・写真など一切の無断転載を禁じます。
すべての記事・写真の著作権は(株)ザ・プレス大阪に帰属します。
ネットワーク上の著作権について(日本新聞協会)

ご意見・ご感想 は住所、氏名を明記の上Email:osaka@nnn.co.jpまで