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潮騒

2018/3/3

 明治改元から150年の節目を記念したイベントが各地で盛んだ。NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」を体感できる施設が西郷隆盛の生誕地鹿児島県(薩摩藩)にオープンしたほか、高知県(土佐藩)でも坂本龍馬を顕彰した記念館が4月にリニューアルする◆「維新胎動の地」をアピールしているのは山口県(長州藩)である。観光客を呼び込む今年のキーワードになった「明治150年」だが、そもそも、明治維新とは何だったのか。「幕末の討幕運動から天皇を中心とした政治体制への大転換」と作家の保阪正康さんは、著書に記している◆先日来阪した保阪さんは、国家と天皇の関係をひもといた。いわく、江戸時代は天皇の権威と幕府の権力が二分化されていた。一方、昭和初期の時代は天皇と国民の間に軍が介在し、天皇の陰で軍事指導していた。前者を「徳川の知恵」と評価し、後者を「極めて狡猾(こうかつ)」と批判した◆保阪さんの講演はさらに続く。天皇陛下が退位への思いを表明した一昨年8月のビデオメッセージについて「今の天皇のあるべき姿を考えてほしいという、天皇の方から発せられた質問だ」と語った◆明治改元150年目の今年は、平成時代が終わる前年に当たる。明治150年と平成30年−。歴史を振り返り、未来を展望する節目の年でもある。(深)
 

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