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潮騒

2018/3/8

 イノベーションの訳は「創新普及」−。破壊的イノベーションの理論を日本に初めて持ち込んだという、関西学院大の玉田俊平太教授は、中小企業向けのフォーラムで、こう提案した◆「技術革新」とよく訳されるが、新たな技術だけではなく、市場に広く受け入れられてこそという。高性能だから高付加価値なものとして、世の中に普及するものでもないらしい◆玉田教授は、パソコンに対してのスマートフォン、電気ポットに対しての電気ケトルを例に挙げ、「顧客が利用可能な性能には上限がある」と性能が劣ることでかえって、これまで見向きもしなかった新たなユーザーを掘り起こす。そういう意味でも「価値の軸をずらしてやる」と説く◆マーケティング力、販売力があるだけで、モノが売れるという時代は過ぎたとも。インターネットの普及で容易に価格やメーカーごとの比較ができたりするためだ。自身もだが、少し値がはるものであれば特に、インターネットでじっくり調べて買うようになっている◆人工知能やロボットといった新技術の発展、労働力人口の減少など、中小企業を取り巻く外部環境は激しく変化している。どんな世界でも「創新」なくして持続的な成長は難しい。イノベーションを起こすのは簡単ではないが、突破口はあちこちにありそうだ。(壮)
 

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