大阪ニュース

脱走猛獣捕獲せよ 天王寺動物園職員が真剣訓練

2010年3月20日

 大阪市天王寺区の天王寺動物園で19日、アムールトラ1頭が園内に逃げ出したとの想定で、トラの捕獲訓練が行われた。麻酔銃でトラを撃ち、追い詰めて捕獲する内容。かわいらしいトラの着ぐるみを使用したため、訓練中に幼児に抱きつかれるなど緊張感に欠ける場面もあったが、職員たちは真剣な表情で訓練に参加していた。

職員に捕獲されおりに入れられ運ばれるトラ=19日午前、大阪市天王寺区

 同動物園は、1975年にヒョウが逃げ出して飼育員がけがを負った事故を教訓に、2年ごとに脱出猛獣の捕獲訓練を行っている。今回の訓練には、トラを捕獲する役、麻酔銃を撃つ役、襲われた人を救護する役などに分かれて総勢60人の職員が参加した。

 訓練は、トラ舎から逃げ出したとの一報が入り、職員が集まるところからスタート。来園者に放送で注意した後、バリケードを築いてトラを追い詰め、麻酔銃で射撃。倒れこんだトラを網で捕獲しておりに入れた。

 同動物園の宮下実園長は「2年前に京都の動物園でトラが脱出して人命が失われた。事故を未然に防ぐことが大事だが、人が管理している以上、絶対はない。いざというときには訓練が役に立つ」と話していた。