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西中島周辺にベンチャー集積を 「にしなかバレー」設立

2016年7月26日

 大阪キタと新大阪に挟まれた西中島周辺をベンチャー企業の一大集積地にしようと地元の企業関係者らが気勢を上げている。交通の利便性や初期投資の面で起業しやすい環境が整っているとして、非営利団体「にしなかバレー」を設立。企業間の交流を活発化させており、目指すは“浪速のシリコンバレー”だ。

「にしなかバレー」の旗揚げを祝うメンバーら=15日午後、大阪市淀川区のグロービス大阪校

 西中島は、大阪の経済をけん引する梅田と新幹線が発着する新大阪に挟まれ、歓楽街やオフィスが広がる地域。JR線をはじめ、私鉄や市営地下鉄が交差するため、交通の利便性が高い。

 「にしなか−」代表の中野智哉・アイプラグ社長は「学生が多い大阪北部をはじめ、京都や神戸とつながっているため、採用に非常に有利」と指摘。沿線に本社のある企業が人事部署だけ西中島に開設するケースもある。

 また、大阪キタに比べて事務所の賃料が割安なのも特長といい、「家賃が安くて採用活動をしやすい立地は、起業の際、相当の強み」と中野社長。近年、西中島で創業した企業も含め、起業家のコンテストで受賞したり、マスコミに注目されるベンチャー企業が育っており、交流や成長を促すコミュニティーを形成していこうと関係者らが「にしなか−」構想を立ち上げた。

 現在団体に所属するのは約20社。IT企業をはじめ、保育から介護分野まで多様だ。紹介制で増えており、1年後には30社程度にする予定だ。

 現在、数カ月に1度の定期的な交流イベントを実施。東京の企業とやりとりする機会も設けていく。9月には複数の起業関係者らが共同で利用できる仕事場「コワーキングスペース」を開設し、ビジネスプランコンテストなども手掛けるという。

 15日には大阪市淀川区のグロービス大阪校で旗揚げの催しを実施。「にしなか−」副代表の大江栄年・レシード社長は、賃料が格安の事務所で起業し、成長後に近隣に移転した経験を踏まえ、「巣立っていくための場所としていい」と紹介していた。

 中野社長は「全国や世界に向けて成長したい企業に参加してもらい、さまざまな情報も集積する地域にしていきたい」と展望を示していた。