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「におわないブリ」好評 海外市場開拓目指す

2016年8月1日

 近畿大(大阪府東大阪市)などは、魚が苦手な人でもおいしく食べられる「におわないブリ」の販売に乗り出した。世界的に水産物の需要が高まる中、国内で養殖基盤が確立されているブリに着目。特有の青魚臭を抑える技術を開発した。「ノルウェー産サーモン」のように国際的なブランドに育てる計画だ。

「におわないブリ」を売り込む有路教授。海外市場の開拓を目指す=大阪府東大阪市の近畿大

 ブリ特有のにおいは、おいしさであるとともに、魚嫌いが敬遠する理由でもある。近畿大世界経済研究所の有路昌彦教授(41)が中心となり、養殖ブリのにおいを抑える餌と鮮度を保ったまま冷凍する技術を考案した。

 飼料メーカーと共同開発した専用餌は、においの原因となる魚粉を減らし、大豆やトウモロコシ、チキンミールを使用。消臭効果があるポリフェノールを含む日本茶の粉末を加えた。化学メーカーと開発した機能性フィルムにもポリフェノールを塗布。切り身の表面酸化を防ぎ、内と外から徹底的ににおいを抑制する。

 「におわないブリ」は、年間を通じて大手スーパーで販売。特にブリになじみの薄い東日本で好評だという。近く百貨店などで総菜「最強の西京焼き」を発売する予定。

 海外輸出をにらみ、近畿大は協力企業や養殖業者と水産加工販売会社「食縁」(和歌山県新宮市)を設立。冷凍切り身の製造と市場調査に取り組み、同社の社長も務める有路教授は「養殖できて、こんなに脂が乗る魚はない。国内で評価を確立し、世界に売っていく」と意気込む。


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