大阪ニュース

睡眠時間短いほど疲労 学年上がるにつれ蓄積

2016年11月4日

 大阪市淀川区は、区内の小中学生を対象に実施した睡眠に関する実態調査の結果をまとめた。子どもの睡眠時間と、疲労感や会員制交流サイト(SNS)の利用頻度、家族間の会話頻度などとの因果関係を問うもので、学年が上がるにつれて疲労度が増す傾向が顕著だった。専門家は「疲れがたまると学習意欲の低下につながる」と指摘しており、区では各校と連携し、生活習慣の改善を目指していく。

 調査は大阪市立大に委託。睡眠と学力の相関関係に着目し、6〜7月にかけ、区内全23小中学校に通う小4〜中2の計約5500人を対象に実施した。

 調査結果によると、ここ数週間(回答時)で「疲れている」と答えたのは4割で、平日の睡眠時間が短いほど疲れている傾向がみられた。さらに、学年が上がるにつれて疲労度が増し、学習意欲も低下していることが分かった。

 また、朝の食欲が「あまりない」(22%)の平均睡眠時間は7時間58分で、「とてもある」(23%)の8時間33分を35分下回った。スマートフォンでSNSを「利用しない」(51%)が8時間36分だったのに対し、「毎日利用する」(24%)は7時間41分で、1時間近く下回った。家族と一緒に夕食を取らないほど、夜にコンビニの利用頻度が高いほど睡眠時間が短い傾向もみられた。

 調査リーダーを務める大阪市立大大学院医学研究科の水野敬特任講師(脳科学)は「会話があると子どもの気持ちが落ち着きやすい。家族の見守りも重要だ」と話した。