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アウトドア用品大手 1次産業向けウエア好調

2017年3月17日

 アウトドア用品大手のモンベル(大阪市西区)が、農業など1次産業向けのウエアの開発、販売を加速させている。農業現場の声を商品に取り入れ、アウトドア用品の開発で培った高機能素材とデザインを活用。林業や漁業用のウエアにも取り組みを拡大する。

モンベルが開発、販売する農業用のウエアなど=大阪市西区

 同社が1次産業向けウエアの開発を始めたのは2013年春。アウトドアのフィールドである田園や森林、海、川などの維持に関わりが深い農林水産業を守るのが狙いだった。北海道東川町や鳥取県大山町など同社の地方の店舗では、顧客がアウトドア用のウエアを着て農業をするケースが多いことも後押しした。

 防水機能がありながら蒸れにくいアウトドアウエア用の生地を活用。快適性を確保した上で、農業のプロの意見を反映し、農作業で摩耗しやすい部分を補強して耐久性を高めた。

 これまでに開発した商品は、農業やガーデニング用のレインウエアやエプロン、帽子、手袋、長靴など約30点。農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」に協賛し、農業現場で女性にも着てもらえるようカラフルでデザイン性が高いのも特長となっている。

 農機大手のクボタ(同市浪速区)と提携し、農機販売会社を通じてウエアを販売するなど販路を確保。「認知度が高まり、着用する人は増えている」(モンベル広報部)という。16年の売り上げは前年比3割増だった。

 今年から林業用のウエアにも参入。足にチェーンソーの刃が当たると繊維が絡み付いて回転を止める機能が付いたズボンや靴、手袋などを展開する。漁業用は2年後の発売を目指し、カキ養殖や沿岸漁業の関係者の声を集めている。

 広報部の渡辺賢二課長代理は「1次産業の分野では後発メーカーであり、従来のマーケットにはない商品の開発に挑戦したい」と話している。