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やまぬ猛攻 歓喜の渦 センバツ甲子園履正社スタンド

2017年3月20日

 終盤の猛攻に“アルプス”が沸いた。優勝候補同士の激突となった19日の第89回選抜高校野球大会・1回戦は、履正社が九回に勝ち越して、日大三に12−5で勝利。青地に黄色の「R」の人文字が揺れる三塁側アルプススタンドからは歓喜の声が上がった。

九回の猛攻に沸く三塁側アルプススタンド=19日午後、甲子園球場

 この日は2、3年生を中心に在校生約400人が集結し、青と黄色のキャップ、Tシャツに分かれて人文字をつくった。

 吹奏楽部は甲子園での演奏経験が豊富なOBと現役で特別チームを編成。藤谷奈未部長(3年)は「私たちの音でスタンド一丸となって応援する」と気持ちを引き締めた。

 ゲームは初回に2点を奪われる厳しい立ち上がりで、その後はエース竹田祐投手(3年)が持ち直して粘りの投球。父の勉さん(46)は「相手は強いが、仲間を信じ、履正社のプライドと自信を持ってぶつかっていけ」とエールを送った。

 1点を追う五回には1死二、三塁から石田龍史選手(3年)が逆転の3点本塁打を放ち、4―2。息子の活躍に母の久美さん(42)は「普段は寡黙な子だが、野球になると闘志が出る。頑張ったね」と目を細めた。

 八回に追い付かれ、張り詰めた空気で始まった九回は、2死二塁から溝辺冬輝選手(3年)の適時左前打で勝ち越し。後続も続いて、この回だけで打者12人、6安打7得点の猛攻。スタンドの応援も一気にヒートアップし、生徒らは追加点のたびにメガホンを回して、喜びを爆発させた。

 応援団長を務めた野球部の中西元太さん(3年)は「(長い攻撃で)少し疲れた。履正社らしく粘り強く戦えて良かった」とほっとした様子。

 生徒会として率先して声を出した中西紗唯会長(3年)は「九回はみんな一丸になって最高の応援ができた。甲子園は本当に楽しい」と黄色のキャップをとり笑顔を輝かせた。