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「笑って泣ける映画です」 「花戦さ」萬斎らヒット祈願

2017年4月21日

 戦国時代に「花の力」で天下人を相手に戦った「いけばな」の池坊専好(初代)の奇想天外な生き方を描いた「花戦さ」(篠原哲雄監督、東映配給)が完成。その完成報告とヒット祈願が「いけばな発祥の地」の京都・六角堂(紫雲山頂法寺)で行われた。主人公を演じた野村萬斎と、千利休の佐藤浩市、絵師・れんの森川葵が参加し「笑って泣ける映画です」とPRした。

「花戦さ」のヒット祈願で集まったファンに花をまく(左から)森川葵、野村萬斎、佐藤浩市=京都・六角堂

 狂言師の萬斎は映画では「陰陽師(おんみょうじ)」シリーズや「のぼうの城」などのヒット作で知られるが、今回は「いけばな」で天下人の豊臣秀吉(市川猿之助)の横暴をいさめるという役に挑んだ。「前作が“でくのぼう”で、今回は“いけのぼう”を演じた。天真らんまんな花狂いの人で、笑って泣ける映画になった。多くの人に見てほしい」と萬斎は力を込める。

 専好と一緒に秀吉と対峙(たいじ)する茶道の千利休を演じた佐藤は「やったことがない茶道の道を勉強しながら演じさせてもらった。心に一番触れたのは“もてなす気持ち”だった。時代劇は現代に通じる大切なものがある。茶道演技は手もとまで自分でやっているので見逃さないで」と真剣な表情で話す。

 絵師・れんの森川は「時代劇はほとんどやってないので、撮影前にソフトクリームを味わいながら京都の町を歩き回って身体になじませた。萬斎さんのおちゃめな演技を見ていて、自分もどんどん動いていいのだと思って、役に入れるようになった。先輩の皆さんにいろいろ教えていただいて何とかやり通せた」と笑顔を見せる。

 映画のテーマは「花の力」。萬斎は「専好は花を愛し、花と共に町の人に愛された人。彼の人間的魅力が力となって権力にぶつかっていく。その振る舞いは自然だから笑えるし、泣かされる。花にいろいろな種類があるように人間にも個性があって、その個性のつぼみが開くところを見てほしい」と締めくくった。

 ほかに織田信長で中井貴一、前田勝家で佐々木蔵之介が共演している。脚本はNHKで放送中の大河ドラマ「おんな城主 直虎」の森下桂子。華道池坊が全面協力している。6月3日公開。


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