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CFで映画製作に挑戦 地域活性へ9月の完成目指す

2017年6月19日

 大阪市西成区で、地域住民らによるドキュメンタリー映画の製作が進んでいる。テーマは、地元の生根神社のだいがく祭りで女性らが担ぐ「女だいがく」。インターネット上で資金を募るクラウドファンディングを活用し、祭りの魅力や携わる人らの熱い思いを記録、広く発信したい考えだ。

女性が主役の「女だいがく」。担ぎ手の勇ましい声が夜空に響く

■誇れる祭りに

 だいがく祭りは毎年7月24、25日に開かれる同神社の夏祭りで、やぐらの上に多くの鈴とちょうちんをつるした柱を立てた「だいがく」を使用。戦災を免れた最後の1基は高さ20メートル、重さ4トンで、大阪府指定有形文化財になっている。

 「女だいがく」は2005年に新しくつくられたもので、祭り期間中は同神社近くの玉出西公園で赤色のはっぴ姿の女性陣が太鼓と音頭に合わせて担ぐ。男性陣が担ぐ「男だいがく」との共演は祭りの見どころの一つで、夜空を彩る2基のちょうちんの赤色が観客を魅了してきた。

 「新しい歴史を刻む女だいがくをきちんとした形で記録に残し、玉出の子どもたちが誇れる祭りであり続けてほしい」と話すのは発案者でもある広報委員会代表の小倉正憲さん(41)。ここ数年は担ぎ手の募集に苦慮し、携わる女性らも「ここらが踏ん張り時」と新しい挑戦を決めた。

■毎日が祭り

 今年2月から本格的な活動を始め、機材や人の確保、映画のシナリオづくりのために会議を重ねてきた。女だいがく代表の一人でもある高村典子さん(45)は「この1年、毎日祭りに携われてすごい楽しい」と声を弾ませる。

 映画のタイトルは「生根神社女だいがく−13年目の夏」に決まった。祭り当日だけでなく、練習の様子や関係者のインタビューも集め、「『女だいがく』に携わる人々を追う」。

 6月の太鼓の練習では、撮影班がカメラを回した。「自分たちのために多くの人が力になってくれている。これは絶対裏切れない」と同じく代表の今岡麻理絵さん(43)。ばちを握る手にも力が入る。

■CF目標30万円

 クラウドファンディングは6月末までで、目標金額は30万円。協力者には映画エンドロールで名前を掲示するほか、金額によって特製の木札やTシャツなど“リターン”を用意している。

 映画は9月中の完成を目指し、玉出本通商店街でお披露目会を行った後、地元の小学校や保育所に配布予定。広報担当で同商店街の理事長を務める種子島慶安さん(40)は「祭りの盛り上がりが商店街の活性化や地域のつながりを強めることにつながればうれしい」と話していた。