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ほんまおもろい大阪人を発掘 小説仕立て紹介

2017年7月16日

 「大阪は、まちがほんまにおもしろい」を合言葉に、大阪を舞台のまち歩き「大阪あそ歩」を立ち上げ、150の基本コースを持つまでに発展させた「大阪あそ歩委員会」代表理事の茶谷幸治さんが「大阪ヘラヘラ」を出版した。「大阪あそ歩」で個性豊かなガイドたちとまちのおもしろさを伝えてきた茶谷さんが「大阪は、人がほんまにおもしろい」と大阪らしい生き方をした実在の人物を小説という形でよみがえらせた。

著書を手に「次の主人公も考えている」と大阪らしい人物の発掘に意欲を見せる茶谷さん

 「大阪ヘラヘラ」には3編の小説が収められている。「弁士になってしまった男」では日本最初の活動弁士である上田恒次郎に、「曾根崎新屋敷かしく殺人事件」では曾根崎新地のかしくという源氏名の遊女に、「吉太郎ヘラヘラ」では映画史上に大阪の意地を刻んだ山川吉太郎にスポットを当てた。

 茶谷さんは執筆のきっかけについて「大阪の人を楽しんでもらいたいというのが一番」とし、「大阪にとって重要だけど、あまり知られていない」人物を選んだという。

 上田恒次郎については「講談師や落語家などではない、しゃべくりタレントの原点と言える弁士の世界を描きたかった」との思いとともに、「社会情勢と相互に影響し合う、弁士というタレントがいっぱい生まれてくる」時代の民衆の熱狂をリアルなエピソードでつづっている。

 かしくは兄殺しの罪で27歳の若さで斬首されている。「なぜ実兄の殺人におよんだのか」「泥酔した遊女が屈強な植木職人をなぜ殺害できたのか」という茶谷さん自身の疑問を出発点に、ミステリーの要素を盛り込んだ。

 山川吉太郎については「大阪映画史に欠かすことのできない人物」と評価。「書かれたものは残っているが、どんな人物だったかを再現したかった」と話す。

 小説の舞台には「大阪あそ歩」のコースが多く登場。茶谷さんは「大阪にはもっと知られていい人がいっぱいいる。まち歩きを楽しみながら小説の主人公たちに思いをはせて」と呼び掛ける。

 同書は、Yahooショッピング(大遊舎)かAmazon(オフィスヒルズ)で「大阪ヘラヘラ」または「茶谷幸治」で検索して購入できる。


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