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400年の時を経て、家康ゆかりのみこし展示 天神祭

2017年7月23日

 天神祭に合わせて、徳川家康ゆかりのみこしが23日から、大阪市北区の大阪天満宮で展示される。近くにあった旧川崎東照宮のみこしだが、数奇な運命を経て祭り関係者が管理に関わっていたのを機に実現。400年の時の流れの中、徳川家と大坂の関係を伝えている。25日まで。

展示に向けて作業を進める福梅講の関係者=22日午前、大阪市北区の大阪天満宮

 旧川崎東照宮は、1617年の家康の一周忌に日光東照宮(栃木県)が創建され、全国各地に東照宮が分祀(ぶんし)される中、同年に家康の外孫で大坂藩主の松平忠明によって創祀された。

 江戸幕府が倒れると1873年に廃社となり、みこしなどは東光院(豊中市)に預けられたが、1907年に旧幕臣たちが同区に祠(ほこら)を建てて還座。その後34年には関係者の高齢化もあり、現在所蔵する大阪天満宮に寄進された。

 みこしは昨年、家康の没後400年を記念した埼玉県での展覧会に出品されたが、天満宮で展示したことはなかったという。

 天神祭を支える講社の一つ「福梅講」がみこしの管理に携わっていたのを機に祭りでの展示を考案し、参集殿での展示が実現した。

 福梅講の講元、篠木豊さん(77)は「重みのあるみこし。展示はありがたく、たくさんの人に見ていただきたい」と呼び掛ける。

 大阪天満宮文化研究所研究員の高島幸次大阪大招聘教授は「豊臣びいきの地・大阪で、寄進されたが抵抗もあったよう。今年で没後400年以上がたっており、日の目を見てもいいのでは。そのきっかけになれば」と話した。