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地方の観光地で駐車場有効活用 慢性的な不足に対応

2017年8月9日

 大阪や東京などの都市部を中心に、未契約の月決め駐車場や個人宅の車庫を有効活用する駐車場シェアサービスを展開する「akippa(アキッパ)」(大阪市西区)が、観光客でにぎわう地方都市に、本格的な事業進出を図っている。慢性的な観光地での駐車場不足に、利用者の需要を実感している。

スマートフォンなどから手軽に駐車場を予約できるakippaの駐車場シェアサービス(同社提供)

 アキッパは2009年に設立。「未契約のまま遊ばせている駐車場や車庫を貸したい」という所有者と、「低価格で借りたい」という利用者の双方のニーズを無駄なく生かす独自のシェアサービスを展開中だ。

 現在、都市部を中心に約1万2千カ所の駐車スペースを確保。予約制駐車場サービスでは業界1位の拠点数を誇るまでに成長した。

 インターネットやスマートフォンでの手軽な駐車場検索、料金前払い制の安心感などで利用者の心をつかむ。設備投資が不要なため、利用料を大幅に抑えることができたのも、利用拡大につながった理由の一つだ。

 今年7月には、金沢市や岡山県倉敷市など観光客でにぎわう地方都市へ本格的に進出。「駐車場探しに苦労する観光スポットでサービスを利用したい」という利用者の声に応えた。駐車場提供者にも「デメリットのないシステムで助かる。稼働率も好調」などと喜ばれている。

 まだ認知度が低いシェアサービスだが、昨年からは大手コインパーキング会社なども参入。他社に先駆けて取り組んできたアキッパにとって競合も懸念されるが、サービス自体の認知度向上を考えれば「むしろ歓迎する」(同社)という。

 金谷元気社長(32)は「ニーズはまだまだ増える。全国どこの町でも駐車できるよう、駐車スペースの確保に取り組んでいく」と意気込んでいる。