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手話通訳ロボ、世界挑戦 11月、国際コンに出場

2017年10月2日

 追手門学院大手前中学校(大阪市中央区)のロボットサイエンス部が、11月にコスタリカで開かれるロボットコンテスト「WRO2017」に出場する。9月に東京であった日本決勝大会(オープンカテゴリー)で最優秀賞を獲得した手話通訳ロボット「しゅわっと君」での挑戦。生徒らは「自分たちのロボットの魅力を、世界中に伝えたい」と気合たっぷりだ。

世界大会に意気込む(前列左から)辰巳さん、倉冨さん、桜井さん、(後列左から)帖佐さん、南方さん

■アイデア満載

 WROは自律型ロボットによる国際的なロボットコンテスト。市販のロボットキットやソフトウエアを使い、リモコン操作ではなく、ロボット製作とプログラム開発、プレゼンテーションで競う。

 しゅわっと君は、人の手の形をしており、声に対応して手話ができる。音声をじかに認識するシステムがないため、背面に搭載したタブレットでカラーコードに変換した上で読み取らせるよう工夫。ロボットの可動部分は試行錯誤し、指部分は糸を採用するなど、全てに生徒らのアイデアが詰まっている。

 チームは5人編成。リーダーでプログラミングを中心に行う3年の辰巳瑛さん(14)、ロボットの本体部分を担当する2年の桜井鴻乃介さん(14)、プレゼン担当の2年の倉冨星衣さん(14)、サポートに当たった1年の南方博さん(13)、帖佐遥夢さん(13)。

 リーダーの辰巳さんは、両親が聴覚に障害があり、「耳の聞こえない人は、会話するだけでたくさんの苦労がある。このロボットは親も分かりやすいと言ってくれている」と胸を張る。

■準備余念なし

 国際大会は4年連続の出場で、これまでの最高は一昨年の7位。辰巳さんと倉冨さんは入賞に届かなかった昨年のメンバーでもある。倉冨さんは「英語の質疑応答で固まってしまい、悔しい思いをした。今年こそは最高のロボットだとしっかり伝えたい」と力強く話す。

 クラブ活動は平日の放課後を中心に土、日曜日もあり、メンバーらは、世界大会の準備に余念がない。本体部分も改良中で、桜井さんは「自分たちで一から考えたロボットだから、動いたときの達成感は大きい。パーツが外れたり、本体部分の故障は絶対起こさせない」と頼もしい。

 同部顧問の福田哲也教頭は「世界大会は厳しいが、チャンスはある。生徒らの頑張りに期待したい」と話していた。