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「くるり」とコラボ 阪急京都線沿線スタンプラリー

2017年10月21日

 阪急電鉄は、人気ロックバンド「くるり」と連携した京都線沿線再発見スタンプラリー「『京都の大学生』編」を実施中。抽選でライブ招待券が当たるとあってくるりファンはもちろん、「スタンプデザインがかわいい」と集める人も多く、沿線がにぎわっている。記者もスタンプを集めながら沿線の魅力を探った。

3カ所を回ればもらえるオリジナルステッカー。くるりの歌詞と阪急電車のヘッドマークをイメージしたデザインが人気だ
こだわりの製法で人気の「山田製油」。回る中でいろいろな出会いがあるのがスタンプラリーの魅力だ
客足が途切れることがない人気パン屋「まるき製パン所」

■散策しながら

 昨秋に続く第2弾。くるりが立命館大(京都市)出身で、ボーカルの岸田繁さんが阪急電鉄のファンということもあり実現した。

 スタンプは京都線の6駅(河原町、烏丸、大宮、西院、桂、嵐山)が最寄り駅の店舗に設置され、3カ所でオリジナルステッカー(先着1万人)を贈呈。6カ所制覇すると「くるりのライブ招待(抽選)」に応募できる。

 どんな発見があるか、意気揚々と梅田駅を出発。特急電車に40分ほど揺られ、最初の目的地である桂に着いた。

 スタンプポイントは、3代続くごま油専門店「山田製油」。香ばしい匂いが漂う店内で、販売部の大村玉緒さんが対応してくれた。「初代は阪急の運転士だったんですが、体が弱くて。体に良いものをと、一番搾りのごま油を作り始めました」。すべて無添加にこだわっているという。

 かまどにまきをたき、1カ月かけて焙煎(ばいせん)。油を搾るのは雑味が出ないように一度だけで「味覚が鈍るので職人はタバコもコーヒーも禁止」とこだわる。伝統の製法は守るだけでなく、ドレッシングやガーリックオイルなど新たなゴマ油の可能性を広げているのが、国内外から人気を集める理由だろう。

■人気パン屋で満腹

 続いて西院のカフェ「サイドロップ」へ。ここで少し休憩するはずが定休日。泣く泣く店先にあるスタンプだけ押し、大宮に移動したが、絶品親子丼が食べられるという「とり伊」もまさかの定休日…。下調べの甘さを後悔しながらも、スタンプポイントの「まるき製パン所」に着いた。

 ここのパンが絶品。テレビで紹介される人気店で、地元住民だけでなく、観光客が朝から買い求めに来るのだとか。「特別なことはしていないけれど、創業(1947年)以来のやり方を守ってきた」と3代目の木元陽介さん。

 まさに“飛ぶように”売れるのが、一番人気のハムロール。もっちりしたパンにシャキシャキのキャベツの食感が抜群の相性だ。優しいパンの味が歩き疲れた体に染み渡る。

 同店ではスタンプを集める人に遭遇。京都市内に住む女性(51)は「くるりが好きで参加した。『京都の大学生』という曲は、地名が出てきたりしてなじみがある」と話し、別の男性(49)は「鉄道のスタンプを集めるのが好き。はがきに押して出したいくらい」とご満悦だった。

■魅力いっぱい

 最後は河原町のゴールポイントで、オリジナルステッカーをもらって終了。スタンプ設置場所やおすすめスポット紹介は、京都の魅力発信に務める団体「京都学生広報部」に協力して選定している。阪急電鉄広報部は「沿線地域とも協力し、住んでいないと分からない魅力を紹介できた」と話す。

 今回は3カ所を回ったが、何日かにまたいで散策してみても。電車に乗るだけでは分からないことも多い。スタンプラリーを機に、沿線の魅力を見つけられるだろう。