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「命より大切な仕事はない」 過労死防止シンポ

2017年11月5日

 「過労死等防止対策推進シンポジウム」(厚生労働省主催)が2日、大阪市北区のグランフロント大阪内のコングレコンベンションセンターで開かれた。家族を失った遺族らが思いを訴えたほか、専門家が過労死を巡る状況や課題などを説明した。

過労死とハラスメントについて講演する大和田名誉教授=2日、大阪市北区のグランフロント大阪

 過労死等防止対策推進法では、毎年11月を「過労死等防止啓発月間」と定めており、厚労省は全国48カ所でシンポジウムを順次開催している。大阪会場には企業の担当者や労働組合、弁護士、自治体関係者など約480人が集まった。

 飲食チェーン店の店長だった夫を、1996年に過労自殺で亡くした「全国過労死を考える家族の会」代表の寺西笑子(えみこ)さん(68)は「目先の成果のために、命を奪う働き方を強いるのは本末転倒だ。過労死は人災であり、ひとごとではない。誰にでも起こりうる」と語り、「命より大切な仕事はない」と訴えた。

 滋賀大の大和田敢太名誉教授は「過労死とハラスメント」と題して講演し、長時間労働の陰にはハラスメントがあるなどと指摘しながら、企業の予防10カ条として「ハラスメント防止が、企業の重要課題だと明確にするべきだ」などと強調した。