大阪ニュース

釜ケ崎を地図で紹介 NPO制作「正直な情報届けたい」

2017年11月8日

 NPO法人「こえとことばとこころの部屋(ココルーム)」が制作した大阪市西成区のあいりん地区(通称・釜ケ崎)を地図とキーワードで紹介する『釜っぷ!』が好評だ。「釜ケ崎に住んでいる人たち」「レストラン」「写真」「暗黙のルール」などキーワードで釜ケ崎の「息づかい」を伝えようとしており、旅行者や研究者らが便利で信用できると活用している。

『釜っぷ!』を手にする制作メンバー

 A5判の表裏が絵地図になっており、手に持ってまち歩きしやすく、カフェ・音楽、銭湯、大衆演劇場などを紹介している。

 キーワードは43項目で日本語と英語で表記。「釜ケ崎に住んでいる人たち」では「多くが日雇い労働者、あるいは元労働者。最近は高齢化が目立ち、生活保護受給者が増えている」などと説明。「レストラン」は「早朝はあいりんセンター内の食堂で手頃な値段でボリュームたっぷりの食事が食べられる。本来労働者向けの食堂なので旅行者が大挙していくのはマナー違反」、「写真」は「観光地ではなく生活の場。いきなりレンズを向けるのは避けるべき。特定の場所では今でも撮影がきわめて困難」などと教えてくれる。

 千葉市から3泊4日で訪れ、『釜っぷ!』を活用した漫画家の高木ちえこさんは「分かりやすく、(地図部分が)一覧できるのがいい。文面からニュートラルで信じられると感じた」と話す。ココルーム代表の上田假奈代さんは「フラットな視点で初めてまちに来る人に正直な情報を届けたい」と思いを込める。

 『釜っぷ!』はココルームが運営している「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」(大阪市西成区太子2の3の3)で配布している。無料提供しているが「カンパは大歓迎」だ。