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懸命プレーに“聖地”沸く マスターズ甲子園

2017年11月12日

 かつての高校球児たちが“聖地”で熱戦を繰り広げる「マスターズ甲子園」が11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。大阪府代表は、2度の選抜出場経験がある浪速高OBチームが初出場し、終始笑顔で夢舞台のフィールドを駆け回った。12日まで。

七回に1点を返し、攻勢に沸く浪速高OBベンチ=11日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場

 大会は2004年、生涯スポーツ文化の発展などを理念にスタート。主催は全国高校野球OBクラブ連合で、全国の高校野球OBが同窓会チームを結成し、各地区予選を実施している。

 浪速高OBが対戦したのは、春夏通算で10度甲子園に出場している境高OB(鳥取県)。ウグイス嬢によるアナウンスに加え、地元高校生のブラスバンド演奏が高らかに響く中、選手らが躍動した。

 大引啓次選手(ヤクルト)、近藤大亮選手(オリックス)ら浪速高OBには現役プロ野球選手もおり、今回のチームにも社会人で活躍した好選手が豊富。守備のミスも目立ったが、懸命なプレーで場内を沸かせた。

 現在、母校で監督を務める池沢和宏さん(53)は、現役当時と同じペアでバッテリーを組んだ。四回からマスクをかぶり、「真ん中より上と下の投球は目が付いてこない」と苦笑い。一方、現役の高校生を指導する立場として、「もっと練習しないとここには来れないと、はっぱを掛けたい」とにやり。

 試合は1−3の七回に浪速高が同点に追い付いたが、八回表の守備を終えたところで3−3のまま時間切れ引き分けとなった。

 20代から50代が一堂に会し、「先輩、後輩とこの年齢差で甲子園に来られることはない」としみじみ話したのは、七回に同点打を放った自営業、紀之定正行さん(39)。「母校のネームが入ったユニホームで試合できて楽しかった」と気持ちよさそうに汗をぬぐっていた。