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抗生物質の乱用避けて 薬剤耐性対策専門家が警鐘

2017年11月16日

 抗生物質・抗菌薬が効かなくなる薬剤耐性(AMR)の対策が課題になる中、『抗生物質と人間』の著者で長崎大熱帯医学研究所教授の山本太郎氏が14日、大阪市北区で講演し「抗生物質の乱用」を避けるよう訴えた。

薬剤耐性について講演する山本氏=14日、大阪市北区

 山本氏は、抗生物質の使用によって「必要な細菌も消えていく」と指摘。その状態を「熱帯雨林の伐採や開発による生物多様性の減少」と重ね合わせて解説した。

 山本氏の講演は、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、糖尿病、自閉症といった現代病の背後に「抗生物質が引き起こす、体内に共生する細菌叢(そう)のかく乱」があるという見方を踏まえ、共同通信社きさらぎ会11月例会として開かれた。

 AMR対策を巡っては、厚生労働省が抗生物質・抗菌薬は細菌を「退治」する薬であることを強調。量と期間を守って服用することなどを呼び掛けている。