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柚希礼音 妖艶に ミュージカル「マタ・ハリ」

2017年11月17日

 フランク・ワイルドホーン作曲のミュージカル「マタ・ハリ」が来年1月、大阪市北区の梅田芸術劇場メインホールで日本初演される。妖艶なダンサーで女スパイのマタ・ハリ役に挑む柚希礼音(ゆずきれおん)は「楽しみながら、苦しみながらやっていきたい」と柔和な笑みの中に静かな闘志を宿す。

「高すぎる壁だが、挑戦した先に何か変化がある気がする」と話す柚希礼音=大阪市内

 マタ・ハリは実在の人物で、パリを中心に活躍したオランダ人のダンサー。第1次世界大戦中にスパイ容疑でフランスに捕らわれ処刑された。彼女を題材とした映画も多く、舞台作品はワイルドホーン作曲のミュージカルとして2016年に韓国で世界初演され話題を集めた。

 1917年の欧州が舞台。オリエンタルな魅力で人気のダンサー、マタ・ハリ(柚希)は戦時下であれ国境を越えて自由に活動していた。その彼女を利用し、過去の秘密を暴かれたくなければスパイになるよう仕向けるのはフランス諜報(ちょうほう)局のラドゥー大佐(加藤和樹、佐藤隆紀のダブルキャスト)。

 そんな頃出会った運命の恋人、戦闘機パイロットのアルマン(加藤、東啓介のダブルキャスト)とラドゥー、2人の男性によってマタの運命は翻弄(ほんろう)されていく。

 柚希は韓国で初めて観劇した時は、ただ圧倒されて帰ってきたというが、出演が決まって今度はマタの目線で再観劇した。「楽曲が多くて歌ったことがないキーもたくさんある。できるのかと思ったが、宝塚を退団後さまざまな作品に出演しながら、役から教えてもらうことがいっぱいあった。大変な挑戦になるがやってみたいと思った」

 まずは難関である歌稽古から励んでいる。「ワイルドホーンさんの曲は、すごくドラマチック。迫力のある歌い上げる曲や純粋な曲など、どの曲も本当に素晴らしい」と絶賛し、練習を積んで出せなかったキーが出るようになることに「喜びを感じながら稽古している」という。

 ダンサーという役は、宝塚きってのダンサーだった柚希にはうってつけだ。振り付けはコンテンポラリーダンスの加賀谷香。「踊ったことのないジャンルのダンスで楽しみ。ジャワの神様に向かって踊り、それを男性が見て魅力的に感じる。妖艶な踊りをすてきに踊りたいと思っている」

 マタは「すごい信念を持った人。歌詞を見ても映画や舞台を思い出しても、過去に戻りたくないという強い意志があって男に頼らず自分の意志で歩いていてかっこいい」と評す。

 「どうしても戻りたくない過去、名前を変えてまで波瀾(はらん)万丈の人生を背負っている女性をちゃんと演じられたら」

 新人パイロット・ピエールに西川大貴、百名ヒロキのダブルキャスト、フランス首相・パンルヴェに栗原英雄、衣裳係・アンナに和音美桜、ドイツの高等将校・ヴォン・ビッシングに福井晶一。訳詞・翻訳・演出は石丸さち子。

 来年1月21〜28日。S席1万3千円、A席9千円、B席5千円。問い合わせは電話06(6377)3800、同ホール。