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このボタン押して 信号機使い方、多言語表記

2017年12月8日

 大阪府警も交通トラブル対策に乗り出した。訪日外国人客(インバウンド)が押しボタン式信号機の使い方が分からずに戸惑っているとの声を受け、信号機に使い方をイラストと多言語表記で説明する標示板の設置を10月末から始めた。

大阪城公園近くの押しボタン式信号機。イラストと多言語で使い方を説明する表示板が取り付けられている=大阪市中央区

 大阪観光局によると、大阪を訪れる訪日客は2012年から5年連続で増加。16年は過去最多の940万人を記録し、今年は9月末時点で既に832万人に上っている。

 しかし、日本の交通ルールを認識していないため、「(信号機のボタンを押さず)青になるまで待ち続けている」「信号を無視して横断している」との情報が警察に寄せられているという。タクシー運転手の男性(57)は「赤で渡っているのを見たことがあるが危ない」と指摘する。

 こうしたことを受け府警は、府内約1300カ所の大部分の押しボタン式信号機に英語、中国語、韓国語で「ボタンを押して渡ってください」と書かれた表示とピクトグラム(図記号)を併記した案内板を設置していく。大阪城や中之島といった観光地周辺62カ所については、年内をめどに優先して付け替える。

 20年の東京五輪・パラリンピックを踏まえ、訪日客に道路標識を理解してもらう取り組みも推進。府内にある一時停止を示す「止まれ」の標識に、「STOP」の文字を加えたものに順次変更する。

 府警交通規制課の担当者は「訪日客にも交通ルールを理解してもらい、事故防止につなげたい」と話す。