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“映え”るまち 北加賀屋 写真スポットアプリ好評

2018年1月9日

 芸術の力で地域の活性化が進む大阪市住之江区の北加賀屋エリアで、写真映えするスポットを分かりやすく紹介するアプリが好評だ。スマートフォンを片手に撮影を楽しむ若い女性らが町に現れはじめ、関係者らは“インスタ映え”の「聖地へ」と期待を膨らませている。

北加賀屋にある“インスタ映え”スポット
アプリの地図機能で、目当ての写真スポットを簡単検索

■9カ所を登録

 同アプリは国内を中心に約300カ所の写真スポットを検索することができる「GENIC(ジェニック) WALL(ウオール)」。地図機能が付き、現在地から目当てのスポットまでのルートを簡単に調べることができる。

 今回は、同アプリ運営元のグリーンランプ(東京)と、北加賀屋に事務所を構え「芸術・文化が集積する創造拠点」づくりを進める千島土地(大阪市)とが連携。昨年11月下旬からのスタートで、9カ所を登録した。

 同アプリの大沢直人ジェネラルマネージャーは「北加賀屋はウオールアートやオブジェが集中する全国でも有数のエリア。これまで住所化されず撮りに行きたくても行けないという声があった」と話す。

■アートのあるまち

 北加賀屋はかつて造船業で栄えたが、産業の衰退や高齢化で活力が失われてきた。千島土地は、創造的な仕事を手掛ける人を呼び込み、町を再生しようと「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」を提唱。2009年から芸術家らがギャラリーやアトリエ、劇場を開設している。

 建物の活用が進むとともに町にはウオールアートやオブジェも増え、“アートのあるまち”は加速。現在はインスタ映えするスポットが30カ所近くあるという。

 千島土地の地域創生・社会貢献事業部の木坂葵さんは「アプリが始まり、これまで全然いなかった若い女性を見かけるようになった。アートのあるまちを新しい世代に知ってもらう良い機会になる」と期待を膨らませていた。

 ミニクリップ

 北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想 大阪港につながる木津川沿いの名村造船所大阪工場跡地を中心に、地下鉄「北加賀屋」駅の北エリアに点在する空き物件や空き地を芸術の視点から再生する試み。アートと農を組み合わせた「北加賀屋クリエイティブファーム事業」(2012年)や、大型美術作品の保管・展示スペース「MASK」の初公開(14年)など、さまざまな取り組みが進められている。