大阪ニュース

ハンター減で育成に力 2期目の府猟友会アカデミー

2018年1月12日

 大阪府猟友会が、ハンターの育成に力を入れている。2016年に立ち上げた「大阪ハンティングアカデミー」は2期目を迎えており、受講生たちが狩猟に必要な知識や技術を、ベテランのハンターから教わっている。同会は「さらに内容を充実させたい」と、後継者の育成に向けて意気込んでいる。

塾長の寺西さん(中央)や猟犬と一緒に獲物のイノシシを探す受講生ら=昨年

 同会によるとハンターの数は、高齢化を背景に年々減っている。一方で、府内でもイノシシなどが畑の農作物を荒らす被害は相次いでいる。

 有害鳥獣の捕獲にはハンターの存在が欠かせないが、「技術は企業秘密」とされるなど、ベテランが若手に経験を伝える雰囲気は乏しかったという。

 同会は幅広い技術と知識を伝えようと、同アカデミーを設立。第1期は63人(うち女性11人)が入校し、第2期には51人(同7人)が門をたたいた。

 5〜8月までは座学で、猟具や猟犬にまつわる知識、狩猟の実施方法などを学ぶ。狩猟が解禁になる秋から冬にかけては講師と山に入り、実際の猟を肌で感じることができる。

 2期生の男性会社員(41)は「猟の世界に興味があった。今まで猟の“入り口”がなかったので、アカデミーは素晴らしい取り組みだ」と評価する。

 現在は3期の開講に向けた準備も進めており、同会の田中茂雄事務局長(76)は「これまでの経験を踏まえ、さらに内容を充実させたい」と話し、女性ハンターの活躍にも期待を寄せる。

 同アカデミー塾長の寺西寛さん(76)は「狩猟者人口を増やし、イノシシなどによる農林被害を少しでも減らしたい」と目標を語った。