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貧困対策、教育クーポン 尼崎で4月から200人に

2018年1月20日

 関西を中心に活動する複数のNPO法人でつくる一般社団法人「コレクティブ・フォー・チルドレン」(兵庫県尼崎市)は18日、子どもたちが経済環境に左右されず、多彩な学び・活動の機会を得られるように「子ども・若者応援クーポン」を尼崎市で発行すると発表した。日本財団の助成と同市の後援、地域の子育てサークルや塾など、100カ所以上の協力を得て4月から開始する。

子ども・若者応援クーポンのパネルを手にする稲村市長(左から2人目)、高共同代表(同3人目)ら関係者=18日、尼崎市役所

 経済的に困難な状況にある子ども・若者約200人に対し、塾や予備校での学習、スポーツやピアノなどの習い事、保育サービス、相談支援などに利用できるクーポン(月額1万2千円〜2万4千円)を年齢に応じ無償配布。

 必要に応じて同団体のメンバーが「子ども・若者相談員」として、行政と連携して相談支援も行う。

 対象は同市内に住む0〜20歳の子ども・若者のうち、本人(対象者が扶養されている場合はその保護者)が生活保護受給者であるなど一定の所得要件を満たす人。

 将来の学力に影響が出るという未就学児や、支援対象から抜け落ちている高校卒業者なども含め、保育から就労支援まで幅広いサービスに対応するのは、全国でも初の試みという。

 同団体の高亜希共同代表は「子どもの学びや育ちの機会を増やすには、多様な使途で利用できるクーポンが適している。クーポンと相談支援で地域の多様な機関と連携し、支援の網の目をより細かくできる」と強調。

 同市の稲村和美市長は「メンタル面でのケアが必要な方には、民間の寄り添う支援に学ぶところがある」と連携に意欲を見せた。