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リコーダーの苦手意識解消 教材CDを作成

2018年2月6日

 小学校教諭とプロのジャズピアニストが連携し、リコーダーを学び始める小学生向けの練習教材「バイエリコーダー」を作った。音楽が苦手でも段階を踏んで実践できるよう難易度を工夫。CDで聴ける手本の演奏は、軽やかで温かみのある音色だ。「入門期でのつまずきをなくしてあげたい」と思いを込めている。

リコーダー入門期の補助教材を作成した樗木教諭(奥)と関谷さん=大阪市旭区

 大阪市立小学校の樗木厚教諭=大阪市城東区=が、既存の教材ではリコーダーに苦手意識を持つ児童がいたことを問題視した。

 自身も子どものころ音楽が得意ではなかったため、簡単な指の押さえ方から段階的に学べる補助教材を作れないかと、約10年前から試行錯誤を続けて作曲してきた。

 短い節にしたため、苦手な児童もやる気をみせたり、「先生が頑張って作ってくれたのだから」と奮起する子どもの姿もあったという。短時間で効率的な指導につながるとして、多くの人に使ってもらおうと手本のCD化を企画した。

 昨年完成させたCDには、10曲の練習曲と「陽気な雨降り」「眠り姫」を収めた。練習曲のうち9曲は4小節以下で作曲。最初の方は左手だけで吹ける節で、徐々に難易度を上げている。

 演奏は、プロのジャズピアニストとして活躍している大阪音楽大非常勤講師(ジャズ)の関谷友加里さん=堺市=が、趣旨に賛同してボランティアで担当。練習の際、繰り返し聴いても負担にならないようにと、軽やかで温かみのある音色で仕上げた。

 関谷さんは「鼻歌でも歌うような気持ちで取り組んでもらえれば」と笑顔を見せる。CDは無料で貸し出している。春ごろまでは大阪市旭区の喫茶店「あっぷる」で取り扱っている。

 樗木教諭は「基本を大切にして苦手意識をなくし、クラス全体の演奏力の底上げにつなげてもらえれば」と呼び掛けている。