大阪ニュース

「働き方改革」で活発議論 関西財界セミ第4分科会

2018年2月9日

 8日に京都市内で始まった「関西財界セミナー」の第4分科会では、働き方改革について活発な議論が繰り広げられた。付加価値を上げることや、現場の重要性を指摘する意見が相次いだ。

単なる残業削減の議論になってはいけないと活発な意見交換が行われた第4分科会=8日、京都市の国立京都国際会館

 千葉商科大の常見陽平専任講師が、労働生産性について「どれだけの人を投入してどれだけの成果を出したか。産業の生み出す付加価値を上げる、設備投資して効率を上げる」ことと解説。

 「現状の閉塞(へいそく)感を打破し、ものの価値を捉え直すデザイン的思考が重要」とし、具体的には「(現場の)肌感覚を経営にフィードバックする仕組み」が必要と説いた。

 「現場をどう巻き込むか」について、積水化学工業の小林仁執行役員は「製造現場では生産性を上げるというと腰が引ける人が多い。現在、(社内で)人を減らさずに、投資をかけて生産性が上がる提案を募っている。生産性が上がって人が減ったでは現場が落ち込むのでコミュニケーションが大事」と指摘。

 過剰品質の問題については、日本IBMの平工泰文特別顧問が「日本は品質が高い割にはお金が取れないが、本当に価値が高いものを高く売れば過剰品質とは言わない。安易に値引きするような競争ではなく、きちんとした価値が取れるような差別化をすることが生産性向上につながる」と強調した。