大阪ニュース

「的を射た文章を」 宝塚の企業が小論文教材

2018年3月6日

 弓矢で的を射る過程になぞらえて小論文を書く教材『小論文が、よく書ける原稿用紙。』を、兵庫や大阪の企業などが連携して完成させた。思考の整理方法から文章構成まで、弓矢の図に合わせて書けるように工夫した。漫画の説明とワークシート、原稿用紙を1冊にして製品化。大学入試改革などを見据え、「子どもたちが、自分の意見を伝える力を育むきっかけになれば」と思いを込めている。

原稿用紙をデザインに取り入れたオリジナルの衣装を着て「自分の意見を伝える力を育んで」と呼び掛ける本下社長=兵庫県宝塚市

 弓矢方式を考案したのは、デザインの力を生かした教材を開発している「コトバノミカタ」(兵庫県宝塚市)。これまで、図に合わせたメモを書き、組み合わせると読書感想文が完成する教材を開発し、注目を集めた。

 小論文は、「的」「弓」「矢」の3段階で書く。「的」では、出題されたテーマを巡る事実と意見を列挙。自分なりの「問い」を立てる。「弓」では、賛成や反対の意見を整理して自身の主張を明確にし、「矢」で順序立てて文章を組み立てる。

 小論文を作る課程を、的と弓矢を使った図でイメージしやすくしたのが特長。教材では実例も提示している。

 大学入試改革に伴い記述式が重視されるのをはじめ、自分の意見を伝える力を必要とする機会が増えているのを踏まえて開発した。

 小論文の監修は大手進学塾での指導経験者に依頼。漫画は京都のイラストレーターが担当し、印刷や製本は、大阪のアサヒ精版印刷が手掛けた。漫画の部分と原稿用紙の紙質を変えたりと、品質や使いやすさにこだわって仕上げた。書籍というよりも、一般的なレポート用紙のような体裁で、清書用の原稿用紙も自由に切り取れる。

 入試だけでなく、入社試験やビジネス文書の作成にも役立つとみており、コトバノミカタの本下瑞穂社長は「的を射た文章で自分の意見を伝える力は、情報社会や国際社会で生き抜く力になる。この原稿用紙で身に付けてほしい」と願っている。

◇   ◇

 A4サイズ、48枚。このうち清書用紙は24枚。通販サイト「アマゾン」などで販売している。