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着物やタペストリー 「絞り染」の世界へ

2018年3月7日

 大阪府吹田市千里万博公園の大阪日本民芸館で、春季特別展「絞り染−布に咲く花」が開かれており、明治から昭和にかけて生活に息づく絞りの着物から、技法を生かした現代作品まで絞り染めの世界を楽しむことができる。

さまざまな模様の大型の絞り染め作品が並ぶ会場=吹田市千里万博公園の大阪日本民芸館

 絞り染めは、布の一部を糸で絞ったり、括(くく)るなどして液の浸透を防いで染める技法。古くは正倉院や法隆寺の宝庫に残され、江戸期に木綿の普及で庶民にも浸透し、京都の「京鹿の子」、名古屋の「有松・鳴海絞り」が産地として知られる。

 会場には、手綱、豆入り、唐松など日本ならではの豊富な100種の絞り技法を紹介するコーナーや、明治・大正期の木綿地嵐絞りの着物、蝶(ちょう)模様が鮮やかな浴衣、トンボや花の模様など、さまざまな技法を駆使した作品が並ぶ。

 現代の作家たちが技法を生かして制作した着物や、長さ3メートル近くのタペストリーが会場を彩っている。

 同館の小野絢子学芸員は「幅広い技法の模様が楽しめ、昔からの技法を現代作家が近代的な作品に仕上げており、多彩さも見てもらいたい」と話した。

 7月16日まで。期間中は、ギャラリートークや公園の植物での絞り染め体験などのイベントもある。水曜休館。