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浜村淳さん戦争の悲惨さ訴え 平和祈念講演会

2018年3月14日

 映画評論家の浜村淳さん(83)が、大阪市中央区のピースおおさかで戦争の体験を語った。敗戦を知った時の心境について「悔しさ、悲しさよりも、頭の上に垂れ込めていた真っ黒な雲がサーッと吹き払われたような気がした」と振り返り、戦争の悲惨さを訴えた。

戦争体験を語る浜村淳さん=11日、大阪市中央区

 1945年3月13日の大阪大空襲を踏まえたピースおおさかの平和祈念事業として、今月11日に講演。当時の被害規模を「梅田の阪急百貨店前に立つと、難波の高島屋が見えたくらい大阪の街は焼け野原になった」と表現した。

 京都府出身の浜村さんは、小学生の頃の体験として「機銃掃射の弾丸が地面に突き刺さった」場面を回想。天皇陛下の玉音放送を直立不動で聴き、夕刊に「敗戦」と書いてあったことを紹介した。

 さらに「8月15日に戦争は終わったが、本当の苦しさはそこから始まった。食べ物はなく、焼け野原をさまよう人が多かった」と指摘した。

 第2次世界大戦で引き裂かれた男女の悲哀を描いた外国映画『ひまわり』にも言及し、「戦争反対と一言も叫んでいないが、見終わると戦争のむごさが分かってくる」と評論した。