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藤田美術館15日ラスト 20年度リニューアルへ

2018年4月15日

 国宝9件、重要文化財53件を含む約2千点の収蔵品を持つ藤田美術館(大阪市都島区網島町)が戦後64年の幕を閉じることになり、15日までラスト公開されている。

建て替えられる「藤田美術館」展示室建物(右)など。左側の多宝塔は現状保存される

 同美術館は、明治時代に活躍した実業家・藤田傳三郎とその子どもらが収集した東洋古美術を所蔵し開館。世界に3個しか現存しない国宝「曜変天目茶碗(ちゃわん)」などがある。

 展示棟や事務所棟の老朽化対策で2020年度のリニューアルオープンを目指し、全面建て替え工事に着手。土蔵を転用した展示室、国内最古の鉄骨造収蔵庫など1世紀年以上たつ建築はすべて撤去される。これらは戦時中の大阪大空襲を免れ、21世紀の今日まで親しまれてきた。

 藤田清館長は「私自身も非常に思い入れがあり、名残惜しい。しかし収蔵品を次世代へ引き継ぐため。100年先の人々にも見てもらいたい。『蔵』をキーワードにして、現在の形を踏襲することになる」と説明。

 リニューアル工事詳細は今夏以降に発表される予定。