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梅沢富美男座長の大阪公演が人気 新歌舞伎座

2018年5月16日

 テレビで売れっ子の梅沢富美男が本職の梅沢富美男劇団の大阪公演で人気を集めている。新歌舞伎座の「梅沢富美男/香西かおり5月特別公演」で、1部「大笑い!出世の稲川」、2部「歌謡オンステージ」、3部「華の舞踊絵巻」という構成。出ずっぱりの富美男座長と、地元演歌・香西の組み合わせで大いに笑わせる。

「―大笑い! 出世の稲川」の梅沢富美男(右)と香西かおり

 梅沢劇団は大衆演劇としての歴史があり、富美男座長は兄・武生から2012年に3代目を継いでいる。それ以前から女方の美形と二、三枚目の男役を器用にこなす役者ぶりは定評があり、大ヒット曲「夢芝居」を知らない人は少ないだろう。

 香西は民謡で出発し1988年にデビュー曲「雨酒場」でレコード大賞新人賞を受賞。NHK紅白歌合戦に連続出場するなどおなじみの人気実力歌手で、昨年デビュー30周年を迎え、今公演がそのファイナルのステージになる。2部ではヒット曲「無言坂」から新曲「酒暦」までを歌い上げる。

 1部の芝居「−出世の稲川」は、江戸時代に東京相撲に乗り込んだ大坂相撲の関取・稲川(富美男)が、勝負に勝っても反応は冷たい江戸の相撲ファンにがっかりしながらも、町の貧しい女性に物を施したことがきっっかけで、有力者の女将・新門お辰(香西)と出会って立ち直るという人情喜劇。富美男が大阪弁で香西が江戸弁を使う趣向が楽しい。

 2部の「オンステージ」は香西のステージを富美男が司会でフォローしながら、大衆演劇の門戸竜二の日舞を交えた「デラシネ〜根無し草〜」と、新世代歌謡グループ「はやぶさ(ヒカルとヤマト)」が歌う「蜘蛛男のダンス」を名調子で紹介する。もちろん「1曲だけ」のヒット曲「夢芝居」を自己紹介の一人芝居で登場し、歌いこなすのは鮮やかである。

 3部の日舞は富美男の女方の舞から始まって、香西の「酒のやど」に合わせて富美男が舞う場面はうっとり。武生と富美男の男女の舞は何度みても絶妙である。富美男座長がスリムで元気。香西がお酒の話で色気もちらり。大人がゆっくりできる舞台になっている。23日まで。