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都市公園再生の行方(上) 天王寺公園

2018年5月16日

 大阪市の都市公園の魅力が次々と高まっている。2015年から17年にかけて、天王寺と大阪城の二つの都市公園がリニューアルオープンした。再生の立役者は公募の民間事業者。新たな魅力を創出したことが吸引力になった。同市が次に照準を合わせているのは、施設の老朽化が進む花博記念公園鶴見緑地。先行した二つの公園と同様に再生が実現するかどうか。現状を追った。

広大な芝生広場を中心に13の多彩な施設が取り囲む「てんしば」(天王寺区)

 再生が実現したことにより天王寺公園、大阪城公園ともに市民はもちろん、年々増加している多数の外国人観光客も楽しめる魅力のあるスポットへと成長した。

 天王寺・あべのエリア(天王寺区、阿倍野区)の核である天王寺公園は、動物園や美術館などが隣り合う市民の憩いの場ながら、公園そのものがどこか“古くさいイメージ”で、ファミリー向けには難があった。

 同公園の再生には、近鉄不動産(大阪市)の民間活力を導入。15年10月にエントランスエリアを、愛称「てんしば」として魅力ある公園にリニューアルしたのが奏効している。

 「てんしば」は約2万5千平方メートルの中心に広大な芝生広場を設け、フットサルコートやドッグランなどのペット施設、子どもの遊び場、レストラン、カフェなど13の多彩な施設が周辺を取り囲む。ゲストハウスや観光案内所も設け、インバウンド(訪日外国人客)の拠点としての役割も担っている。

 オープン後の入場者は、今年3月30日で1千万人を突破した。リニューアル前の入場者は年間約158万8千人で、当初、目標としていた「2倍」(公募条件の一つ)をはるかに上回る年間400万人超えのペースを続けている。

 同公園を管理運営する近鉄不動産経営企画室の山崎智英子さんは「これからも、たくさんの人たちに愛される場所に」と手応えを感じている。