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都市公園再生の行方(中) 大阪城公園

2018年5月17日

 大阪ナンバーワンの観光スポットである「大阪城」がありながら、これまで大阪城公園(中央区)の集客施設は、コンサートホールと天守閣にすぎず、集客には限界がある状況だった。

公園の集客に一役買っている飲食店を中心とした全7棟の施設「ジョーテラス・オオサカ」(中央区)

 このため、2015年度から民間5社で構成する共同事業体「大阪城パークマネジメント」が発足。新たな事業展開など公園全体を一体管理し、新施設を次々と誕生させて公園の魅力アップを図っている。

 公園の再生に一役買う新しい集客施設として、17年6月には飲食店を中心にした全7棟の施設「ジョーテラス・オオサカ」が開業した。イタリア料理店やパンケーキ専門店など幅広い客層を呼び込む店をそろえたほか、大阪らしい定番のお好み焼き、たこ焼き、うどんといった“粉もん”も充実している。

 同10月には、旧陸軍第4師団司令部庁舎だった建物を改装した複合施設「ミライザ大阪城」もオープン。1階に土産物などの物販店が入居し、屋上テラスと2、3階にはレストランが並ぶ。着々と施設整備が進む中で、来年2月には劇場3館を整えた「クールジャパンパーク大阪」(仮称)も完成する予定だ。

 公園にはどの方面からも入場できるため全体の入場者を正確に記録することは困難だが、天守閣入館者数の約4倍が推定数とされている。ちなみに天守閣の前年度の入館者数は、市の人口(271万人)を上回る275万人を超えており、3年連続で最多を更新した。

 大阪城パークマネジメントの平栗豊取締役は「中だけで一日過ごせる公園を目指して施設を増やしたことで、利用者の波を捉えることができた。今後は来園者の満足度を高める取り組みをしていきたい」と意欲的だ。