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都市公園再生の行方(下) 鶴見緑地

2018年5月18日

 大阪市が二つの都市公園の次に再生の照準を向けているのは、「花博記念公園鶴見緑地」(鶴見区)。1990年に「国際花と緑の博覧会」が開催された跡地でもある。

1990年に花博が開かれた「花博記念公園鶴見緑地」。施設の一部は閉鎖されている(鶴見区)

 天王寺公園や大阪城公園などの事例を念頭に、こちらも民間活力を導入する。「自然と人間との共生」という花博の理念を継承しながら、公園の魅力を最大限に引き出す考えで、年内をめどに活性化に向けた計画を策定する。

 鶴見緑地は全体で約120ヘクタール超という広大な敷地を誇り、四季折々の草花の中で、スポーツやレクリエーションが楽しめる市内最大規模の公園として親しまれている。

 一方、園内の施設の老朽化や経費削減から「いのちの塔」や「環境学習センター」など一部は閉鎖。持続的なサービス提供が課題となっている。

 このため市は昨年12月、造園や環境、観光の専門家などで構成する有識者会議「花博記念公園鶴見緑地再生・魅力向上計画検討会議」を設置し、2020年には公募で選んだ民間事業者による運営を目指す。

 同園利用者からは「緑が多い」「花が多い」といった点が評価されつつも、「施設が老朽化している」「トイレが汚い」「飲食・物販施設が少ない」などの声も。飲食店や休憩施設、アウトドア・レジャー施設、広い園内をカバーする交通システムの設置を望む声が上がっている。

 昨年8月に募集した民間事業者からの提案では、フラワーガーデンやグランピングを設けるアイデアに加え、レストランやカフェなどを開設する案があったという。

 市公園緑化部の担当者は「自然を大切にし、公園のポテンシャルを生かすようにしたい」と見据えている。