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世界のエンタメ 生で見て 「THE舶来寄席」第6弾

2018年6月13日

 初夏のなんばグランド花月(NGK)名物「THE舶来寄席」の第6弾が15日からスタートする。「大阪で世界一流のエンターテインメントを生で見てほしい」との思いで、6年前のスタート当時からエグゼクティブプロデューサーを務めるのが澤田隆治・テレビランド社長(85)。大阪の民放テレビ創成期から大ヒット番組を手掛けた人で、伝説のMANZAIブームの仕掛け人としても有名。見どころなどを聞いた。

今年のTHE舶来寄席について語る澤田隆治エグゼクティブプロデューサー=大阪市中央区の吉本興業本社
ダニーラリーJrの大がかりなイリュージョン

 澤田社長はテレビ界で“視聴率の鬼”と呼ばれ、「中身はいいけど、なかなか理解されない」といった芸術家肌的な言い訳を嫌う。テレビプロデューサー時代、「てなもんや三度笠」「新婚さんいらっしゃい」「花王名人劇場」などの人気番組を次々と世に送り出した鋭い大衆感覚が許さないのだ。

 「世界のパフォーマーのビデオを数え切れないほど見て選び、直接交渉する。ところが、この時期に日本まで来られる芸人は少ない。劇場舞台での小道具、大道具などを使える大きさや範囲の制約もある。毎年、終わったら次の年に向け資料とにらめっこです」と意欲は広がる。

 今年の目玉は、フランスのイリュージョン界の巨人・ダニーラリーの息子ジュニアだ。7歳からマジシャンの両親と競演し14歳で大がかりなイリュージョンを創作。今や欧州全域で知られる存在。「潜水艇が登場する海底二万哩(マイル)という冒険物語があるが、まさにあの世界の再現。日本ではシルク・ド・ソレイユの水芸が有名だが、彼の19世紀風の道具類はスケールも大きいし、皆度肝を抜かれると思う」と自信を示す。

 吉本興業と強い絆が生まれたきっかけは1980年から始まった「花王名人劇場」や「THE MANZAI」と銘打った漫才番組だった。当時、吉本で東京の現場を担当していたのが現在の大※洋社長。澤田社長の要請を受け、京阪地域3カ所にあった劇場出番を削ってでも芸人をテレビに出し続け、一方の老舗として人気のあった松竹系の角座は「劇場優先」を崩さなかったことがMANZAIブームでの吉本と松竹芸能の立場の逆転につながった。

 物作り仕事の決め手は「出会いだ」という。「世の中にはすごい人や物はいっぱいあるから。結局、出会えるかどうかがすべて」と意欲は衰えることがない。

 THE舶来寄席は15〜24日午後7時開演。一般4700円、学生(大学生以下)2700円。問い合わせは電話0570(550)100、チケットよしもと。

※は崎の大が立