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現代の名工に学べ キッザニア甲子園で時計作り

2018年6月14日

 6月10日の「時の記念日」にちなみ、子どもたちがさまざまな職業を体験できる街「キッザニア甲子園」(兵庫県西宮市)で、腕時計を組み立てる「時計職人技術」の講習が行われた。現代の名工に認定されている竹岡一男さんの指導で、選ばれた小中学生が精密機械に挑んだ。

現代の名工・竹岡さん(左)に腕時計組み立ての指導を受ける子どもたち

 一般社団法人「日本時計協会」の協力で実施し、甲子園では今年で3回目。組み立てた後は3200円相当の腕時計がもらえるとあって、1回8人限定の参加に希望者が殺到し、毎回抽選となった。

 腕時計は、ボタン電池の入ったクオーツと呼ばれる物だが、竹岡さんは「バネや自動巻きのエネルギーを電池が果たしているだけで、時計本体の部品などの構造はほぼ同じ。数字で時間を表示するデジタルは全然別物」と説明した。

 子どもたちは指紋や汚れの付着を防ぐため、指サックを付けて小さなドライバーなど工具を使い真剣な表情で組み立てた。最後にベルトを取り付けて作動を確認すると、思わず笑みがこぼれた。

 大阪市内から訪れた小学5年の女児(10)は「自分の腕時計を持っているので、中が見てみたくて参加したけど、思った以上に複雑で驚いた」と感想。竹岡さんは「時計組み立ては圧倒的にスイスが優秀。日本人は手先が器用なので、追い付き追い越せで頑張っている。若い人たちが技術伝承に興味を持ってくれれば」と話していた。