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先端科学を芸術作品に 「ミュオグラフィアート展」

2018年7月12日

 先端科学を多彩な芸術表現で作品化した展示会「ミュオグラフィアート展」が、大阪市天王寺区の茶臼山画廊で開かれている。ミュー粒子と呼ばれる宇宙線をテーマに、絵画から書画、立体作品まで23人のアーティストが計約40点を展示。個々の解釈の多様性が来場者を魅了している。入場無料。15日まで。

ミュー粒子をさまざまな表現手法で作品化した出展者ら=10日、大阪市天王寺区の茶臼山画廊

 関西大が主催し、芸術の表現方法を駆使して科学技術の魅力を広めるプロジェクトの一環。

 ミュー粒子は、透過力が強く、ビルや山を通り抜ける。その性質を利用し、巨大構造物の内部をエックス線写真のように映し出すのが「ミュオグラフィ」だ。

 会場では、プロのアーティストや関大の学生らが出展。抽象画で光の粒を描いたり、書画で「宇宙からの贈物」と書いたりしたほか、クッキーで立体的に表現した作品も並んでいる。

 画家の中島裕司さんは、ミュー粒子が行き交い物体を透視する様子を、糸を使ったり、目を描いたりしながら表現。「さまざまな作品を通して、科学への理解を深めてほしい」と来場を呼び掛けていた。

 プロジェクト発足に関わった国際美術研究所の角谷賢二所長は「芸術の広い視野で科学を表現することで、新たな発見に結びつけば」と意欲を示している。