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「繊細表現は日本独特」 中国出身の女性が漫画教室

2018年7月13日

 中国・上海市出身の女性が、大阪市西区で漫画教室を開いている。少女の頃に来日し、初めて読んだラブストーリーの漫画がきっかけになって漫画家を目指したという。「繊細な表現は日本独特」と日本の漫画文化を伝えている。

漫画教室の塾長を務める伊藤曦琳さん。21、22の両日に作品展を開く=大阪市西区

 この女性は、堀江アートスクール塾長の伊藤曦琳(シーリン)さん(35)。来日した10歳の頃に読んだ作品は、少女漫画誌『りぼん』で連載中の『ママレード・ボーイ』だった。「日本語が読めなかったけれど、登場人物の微妙な掛け合いが表情で伝わった。日本の漫画のすごさを感じた」と話す。

 伊藤さんは14歳で『りぼん』に初投稿して奨励賞を獲得するなど受賞歴は多い。一昨年には夫の貴志さん(42)と共に堀江アートスクールを立ち上げ、現在は6〜65歳の生徒76人に漫画をはじめイラスト、デザインを指導している。

 今月21、22の両日に生徒の作品展とイラストコンテストを計画するなど指導に余念がなく、伊藤さんは「漫画を描く人は感性が豊か。生徒さんの中には知識欲が高まった小学生もいる」と漫画を描く効能を挙げる。

 日本の漫画を巡っては、政府が推進するクールジャパン戦略の資源に位置づけられるなど評価は高まっている。貴志さんは「子どもの頃に漫画になじんだ世代が大人になったため、漫画の活用法はエンターテインメントだけでなく、広告宣伝のツールになるなど広がっている」と話し、漫画文化の可能性を見いだしている。