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若い力あふれる作品 大阪市立美術館で「高校展」

2018年8月9日

 大阪府内の国公立高校の生徒が制作した美術・工芸作品を展示する「第70回高校展」(大阪府高等学校美術・工芸教育研究会主催)が、大阪市天王寺区の大阪市立美術館地下展覧会室で開かれている。作品を通じて会場全体が若い高校生らのエネルギーに満ちた状態になっており、訪れた多くの来場者が引き込まれている。12日まで。

生徒が心血を注いで制作した作品が展示されている会場=8日、大阪市天王寺区の大阪市立美術館地下展覧会室

 会期は7日から始まっており6日間。府内126校から、絵画▽版画▽彫刻立体▽デザイン▽工芸−の5部門に2147作品が出品された。

 毎年、来場者が1万5千人を超えることから、「1年で最も地下展覧会室がにぎわう展覧会」ともいわれるほど注目を集める。

 今回も会場の壁面は、絵画などで隙間なく作品が飾られ、彫刻立体や工芸部門は精巧かつ奔放で野心的な作品が並んだ。

 高校展部長の山崎功典教諭(北摂つばさ高)によると、絵画部門では近年、「ポップでイラストレーションの作品が増えた」という。「平成」をテーマに据えたデザインテーマ部門では、高校生の目線の30年が硬軟織り交ぜて描かれていた。

 山崎教諭は「生徒は命を懸けて作品に取り組んでいる。卒業後、全員が芸術分野に進むことはないが、作品を生み出す力は人間づくりにつながっている」と、芸術に懸ける青春を代弁した。

 審査により、優秀賞63作品、奨励賞300作品を決定。優秀作品から10作品程度が、来年の「第43回全国高等学校総合文化祭」(佐賀県)に出展される。