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漫画家のビッグ錠さん 紙芝居で「戦争」伝える

2018年8月10日

 漫画「包丁人味平」などで知られる大阪市出身の漫画家、ビッグ錠さん(78)=神奈川県藤沢市在住=が9日、大阪大空襲を扱った自身の漫画を再編した紙芝居を、大阪市北区役所で披露した。戦争の悲惨さや、強く生きる子どもたちの姿を伝えた。

自身の漫画作品を再編した紙芝居を披露するビッグ錠さん(奥右)=9日、大阪市北区役所

 錠さんは5歳だった1945年8月14日に大阪大空襲で被災。妹2人を乗せた乳母車を、母親と押して逃げ延びた。

 88年に漫画誌で、焼け野原で生きる少年の姿を描いた読み切り作品「風のゴンタ」を発表。作品をダイジェスト版の紙芝居に再編した。

 錠さんは焼け野原や闇市を描いた場面を見せながら、主人公の少年ゴンタが、空襲で亡くなった母親の頭蓋骨を見つけ「お母ちゃーん」と叫ぶ様子などを熱演した。

 身ぶりや手ぶりを交えて紙芝居を披露した最後に、「戦争について話し合う材料になれば」と呼び掛けた。

 8カ月の長女と訪れた母親(33)=北区=は「子どもが大きくなったら、戦争の悲惨さを話していきたい」と語った。