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社会教育機能充実へ 天王寺動物園がポリシー策定

2018年8月17日

 天王寺動物園(大阪市天王寺区)は、社会教育施設としての役割を果たすため、基本的な目標や方針を定めた「天王寺動物園教育ポリシー」を策定した。生物の多様性の保全などをテーマに、展示の工夫を推進。さまざまな需要に応じた教育プログラムを開発し、学習指導要領に対応した内容も構築する。

毎夏実施している、戦争の犠牲になった動物たちの剥製などを紹介する展示会=大阪市天王寺区

 同園は、中長期の運営方針を取りまとめた2016年の計画で、動物園の社会教育機能を柱の一つに設定。目指す方向性を明確化するため、有識者らの意見を踏まえながら同ポリシーを作成した。

 目標は、自ら考えて生物多様性保全につながる行動ができる人や、あらゆる生き物の命を大切にする人を育てる場になることを掲げている。実現に向け、滞留時間を長くする展示や会員制交流サイト(SNS)での情報発信などを推進する。

 教育プログラムは、教員らと連携しながら学校教育に役立つ内容の開発を進める一方、子どもだけでなく幅広い年齢層を対象に取り組んでいく。

 「持続可能な開発のための教育(ESD)」もテーマの一つで、戦時中の猛獣処分といった出来事を語り継ぐ平和教育も盛り込んだ。展示や教育プログラムの効果は、来園者調査などで評価・分析し、継続的に改善していく方針だ。