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IR誘致に理解を 初の女性向け講座、府・市推進局

2018年9月14日

 大阪府・市は12日夜、大阪市中央区の府立男女共同参画・青少年センターで、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)への理解を広げようと、女性向けの初めての出前講座を開いた。女性団体の元に職員が出向き、誘致の狙いを説明。出席者からは積極的に発言もあり、関心の高さをうかがわせた。

女性向けの出前講座で説明をするIR推進局の職員(中央)=12日夜、大阪市中央区の府立男女共同参画・青少年センター

 報道機関の世論調査などで誘致に対する女性の反対が多いことを受け、府・市の共同部署のIR推進局が女性やファミリー層への理解を得ようと実施。

 公募に応じた女性目線での教育・文化的な活動に取り組む、一般社団法人「つぼみ咲くプロジェクト」の女性メンバー約10人が耳を傾けた。

 懸念されているギャンブル依存症への対策や、候補地の人工島の夢洲(ゆめしま)(此花区)に対する津波対策のほか、誘致に伴う経済波及効果などについて説明した。

 出席者からは、先だっての台風21号被害や北海道で発生した地震を踏まえて、災害時の安全面に関して「津波が来ても大丈夫という保障がないと、子どもを連れていけない」と不安を抱えている意見のほか、交通アクセスの不便さを指摘する声が上がった。

 医療的な処置を受けられる施設や体制を要望する参加者もいたほか、別の出席者は「問題を解消して、良い形でスタートしてほしい」と期待を寄せた。

 府・市は寄せられた意見を参考に、女性向けの啓発リーフレットを本年度中に作成し、理解促進に活用する考え。