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中小の人材流動化試行 ミライ企業協議会

2018年10月21日

 優良中小企業を啓発している「ミライ企業協議会」(大阪市北区)は、企業間で人材の流動化を図り、各社の課題解決や社員の働きがいにつなげるプロジェクトをスタートさせた。会社の枠を超えた新しい「働き方」を実践していく方針。まずは他社の会議を見学できるようにしたり、会社の枠を超えて同じ趣味の人が集まれる機会を設け、協働の輪を広げていく。

会社の枠を超えた取り組みについて意見を出し合う参加者ら=大阪市北区

 同協議会は、企業理念や組織力、事業の革新力を巡る独自指標を設け、一定基準を満たした優良中小企業を「ミライ企業」として啓発。大企業志向が強い若者の価値観を変化させ、各地域の企業とともに成長する環境づくりに取り組んでいる。

 ミライ企業同士が集まって多彩な取り組みも繰り広げる中、会社の枠を超えた「協働」を考える機運が参加企業の間で高まった。

 15日には、具体的な取り組みを考える会合を、大阪市北区のメビック扇町で開催。20社の経営者や社員ら約40人が集まった。グループに分かれて議論し、具体案を発表。投票形式で三つの内容に取り組んでいくことを決めた。

 各社の会議の日程を共有して、経営者ではなく社員が自由に見学に行けるようにして学び合いを促す「会議のぞき見プラン」をはじめ、同じ趣味の人が一緒にクラブ活動をしたり、各社の社風に沿った社員をミライ企業全体で表彰する計画が立ち上がった。年度内には、取り組み方を固めていく考えだ。

 充?(じゅうてん)機メーカー「ナオミ」(箕面市)の駒井亨衣社長は「自社の社員が他社で学んだことを、戻ってきてから生かしたりし、参加企業や社員がそれぞれ成長していくようになれば」と期待を込め、入社2年目の戎野亜希さんは「違う価値観に触れられれば、刺激になる」と、今後の展開を楽しみにしていた。

 同協議会は、近年の人手不足の中、各社の課題に応じて人材を共有化していくといった可能性も示唆。山中昌幸代表は「多様な働き方が認められ、働いている人の幸せを実現していければ」と思いを込めている。